yello-bole... kaywoodie... etc //vintage American pipe collection.
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DUNHILL SHELL LB
Large size billiard heavy shank
いわゆるLetter Shapeと呼ばれる、シェイプナンバーではなくアルファベットが用いられたもの。
戦前のダブルパテント(DUNHILLが米国内で取得した2つの特許番号が記載されてる)のもので
年代判定も分かりやすく、非常に人気があるモデルです。



77ドル。
下衆な話しですがお金の話しからします。ebayで競り合った結果77ドルで落札しました。

これだけのコレクティブルなアイテムが格安で落ちると言う事はそれなりの理由がありまして
ボウルにクラックが入ってました。
しかし逆に言えば、例えばリペアショップに依頼してクラックを補修して100ドルかかったと
しても、それでも日本円で20000円程度な訳です。20000円って言ったらちょっとしたハンド
メイドパイプだと入門モデルしか買えない値段な訳じゃないですか?
それがこのブラスト。そしてステインの現存状態。もうピカピカだしすげーかっこいい。

まぁそんなに頻繁に出てくるものではないですが、逆に言えば年に1〜2本は出てくるので
戦前のダンヒルは伝説のもので、ちょっと手が出ないという認識は改めてもいいのかもしれない。
いや、改めて下さい。確かに瑕疵はありますがちゃんと吸えるパイプは手に入ります。

現に自分は手に入れました。これから細かい詳しい話しはさせて頂きます。
もうね、書きたい事は多過ぎて。




という事でボウル部分のアップ。
今回ボウルのクラック及び酸化したステム等のリペアは、YOBのoldbriars氏に依頼。

依頼、というか「こんなパイプを手に入れたよ」という話しをしたらレストアを進んで
買って出てくれたので。おんぶにだっこで甘えてしまいました。

この場を借りて改めてお礼を述べさせて頂きます。
どうもありがとうございました。

上写真の中央手前、下写真の左手前側にクラックが入っており、一部はボウル内部にまで
達していたそうです。これをシェラックニス+灰とシェラック等を混ぜた保護材で埋めて
頂きました。

このブラスト、なにかに似てるなーと思ったら
アーモンドクラッシュポッキーでしたww
ナッツをまぶして上からチョコをかけたアイスとかでもいいですww
もうね、その位ゴツゴツ。ガリガリ。
だからこそヒビが入ってしまったのでしょうね。うーん…。難しいな。


ほら。似てね?




写り込みする程ピカピカに磨かれたステム。
ピアノブラックという言葉がふさわしいですな。

象牙が埋め込まれてるらしいホワイトスポットは微妙にミルキーホワイトでして、
それも雰囲気抜群。ステムも真っすぐでリップの開口部も広く取られてます。
ステムとの境目が痩せないように微妙に残して磨く匠の技。こうやるんですね。
真似したいものです。

リップのエッジが少し無くなっていたのですが、そこもヤスリでエッジを出してくれたそうです。
すごいよOB氏。いやマジでヤバいww





ホワイトスポットが微妙に右にオフセットしてるなーと思ってたのですが、
煙道も微妙に右にずれてる感じです。
しかしInner Tubeを通すべくしっかりと大きく開けられた煙道といい素晴らしい出来。





LB 7
DUNHILL'S "SHELL" MADE IN ENGLAND
PATENT Nos1130806/15&1341418/20 6(underlined)

REG,No
654x3x

シェイプレターLBの後ろに打たれている7はInner Tubeのサイズを表しているそうです。

1130806はDUNHILLのInner Tubeに関する特許、 1341418はオイルキュアに関する特許番号。
二種類のパテントナンバーが打たれたものは通称「ダブルパテント」と呼ばれており1926-34年
まで使われてました。アンダーラインの6なので1926年製で確定。
シャンク裏に打たれてるレジストナンバーはバフアウトされやすいため、現存してるものは
少ないのですがそこの部分はしっかり残して頂きました。感謝。
目視だと一部薄くて判別しにくいのですが、Reg,No 654638と打たれているのでしょう。


パイプの黄金期、って1930年代だったんじゃないか?と思っているんです。
40年代になると戦争が始まっちゃうしその後は紙巻きの方が市場のシェアが大きくなるし
古い良い木が手に入る、世界的にも景気の良かった1930年代がパイプ市場が一番成熟した
時期だったのでは、と思うんです。

それと、DUNHILLの創設者アルフレッドダンヒルがダンヒル社にいたのは1928年まで
だそうです。となるとこのパイプは創設者がいた最後の時代、しかしパイプが成熟期を迎える
前夜に作られたパイプなのでは…?微妙にずれた煙道を見るとそんな事を考えてしまいます。

クラックを塞いだ部分が生乾きの為、まだ吸えませんが、そんな思いを馳せられるのは
とても素敵だなと思います。新年明けて始めて手にするにはあまりにも強烈すぎますが。
盆と正月が一辺にキタ気分でしょうか?

しかしパイプっていいなーと改めて感じさせてくれる一本です。

本年もよろしくお願い致します。




####追記(01/02)####
寝て起きたらシェラックがカッチカチになっていたのでもうたまらずOldGowireを詰めて喫煙。

ああ。そうだこの味だ。
shellってこんな味だった。

shell-freak氏、という方がおります。パイプのオフ会をきっかけに仲良くさせて頂いてる
DUNHILL SHELL LBばかりを集めてらっしゃる方です。s−f氏のコレクションをオフ会で吸わせて
頂いた事があるのですが、その時と同じ味です。
抑揚が利いてて香りが立ち、上に甘さがぐぐっと来る味。最初吸うと煙がクールなので
味がないのでは?とすら思うのですが、落ち着いてくるとどんどん味が出てくる。

やっぱりうまい。shellうまい。
憧れだったこの味が遂に自分の元に来ました。

ただ、DUNHILLはやっぱりスロースターターな感じがします。本調子じゃない。
まだ自分の手に馴染んできてないし、日本の空気にも馴染んでない感じ。
お前もっとうまくなるだろう?きっと。
カーボンをつけてボウル内部を強化しないといけないので、ゆっくりと時間をかけて
ブレークインをしないとです。
コメント
この記事へのコメント
IRCで何度も触れていますが、やはり長期間放置されていたパイプというのは、往時パイプが楽々とこなしていた熱・水分の吸収→放散というプロセスを思い出すまでしばらく時間がかかるみたいですね。ウチのダンヒルも1年ぐらい使ってからみな調子が出るようになってきました。

このLBはそれでも最初からかなり旨いようで、これは(外見もさることながら)今後かなり期待できるかもしれませんね。

相変わらずのvxさんの買い物上手には脱帽です。
2008/01/02(水) 12:36 | URL | おb #KwZbu31Y[ 編集]
アーモンドクラッシュポッキーてwww
いやしかし、このブラストは確かにすごいですね。Shellの醍醐味のひとつだと思います。前傾ボウルも「シェイプコードの意味あんの?」という素朴な疑問は湧くものの、これはこれで文句なくカッコイイのでアリでしょう。
いやほんとにいい買い物されましたね。

1930年代がパイプの黄金期、との説には私も同意です。ブライヤー・パイプが誕生して以来、各メーカーが試行錯誤しながら行ってきたキュアリングやエアフローに関する研究の成果がこの時期一斉に花開いたのではないでしょうか。

最後になりましたが、あけましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします。
2008/01/02(水) 18:45 | URL | もんぺ #pyMjU6dw[ 編集]
>おb
ありがとうございます。
重ねてレストアもありがとうございます。無事吸えております。
木材の復元能力というのは素晴らしいものでして、クラックも少しずつ閉じて来てる気がします。要はカーボンが厚くつきすぎて広がるとクラックが入るそうなので、適度な保護膜を心がけてブレークインをします。

落とせそうなパイプはつい一生懸命突っ込んでしまいますね。更なる買い物上手を目指して精進します。

>もんぺさん
でも似てんべ?>ポッキー
ブラストもヤバいべ?

とまあ半端な方言はどうでもいいのですが、カメラの広角端で撮影してる為に少々歪みが発生しております。下の方眼は本来まっすぐなので脳内補正して頂けると助かるのですが、実物はフォアードカントはしておらず真っすぐなボウルです。お詫びさせて頂きます。

やっぱり30年代位が一番よかったっぽいですよね。ブライヤーの質自体は20年代の方が豊富だった感もありますが。そこいくとBBBはその少し前からシェイプが確立していて、改めてすごいなーと思います。

お互い控えめのBidを心がけましょうかwwww

本年もよろしくお願い致します。
2008/01/03(木) 18:09 | URL | vx #-[ 編集]
あぁ!これレンズの歪みですか。
方眼に合わせて見直すと確かにそうですね。勘違い失礼しました。

20年代まではBBBに限らずLoeweやBen Wadeなどのシェイプは、すでにある程度こなれてはいるのですが、オリフィック・ボタンなど、快適なパイプを模索するという面では、まだ未熟な部分が見られるんですよね。
それが20年代後半〜30年代にほぼ完成して、逆に30年代以降は不景気からの建て直しと、全盛期のクオリティを回復することを目的とした努力が目立って行く気がしますね。
2008/01/03(木) 20:57 | URL | もんぺ #pyMjU6dw[ 編集]
http://yeoldebriars.com/misc/beforeafter.gif

レストア前と後の写真を並べて見ました。
2008/01/07(月) 17:00 | URL | おb #SFo5/nok[ 編集]
>おb
ウホッ!!
こう改めて見るとやはりステムの処理が際立ちますな。リップのエッジの再現性や酸化変色の復旧も素晴らしいです。
2008/01/09(水) 17:57 | URL | vx #-[ 編集]
いやぁ、素晴らしいアーモンドクラッシュポッキーですね。
テノン内部が木肌が見える程にクリーニングされていますが、アルコールで拭いただけですか?
2008/05/12(月) 20:13 | URL | Marlowe #khh0Oikc[ 編集]
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